健康診断で悪玉(LDL)コレステロール値が高いと指摘された人は、さっそくコレステロール値を下げる取り組みをする必要があります。
病院からは薬を処方されるでしょうが、それだけでは十分な対策とは言えません。日常の生活習慣の改善も必要です。
日常の生活の在り方を変えてコレステロールを下げよう!
ストレスを上手に解消しよう
悪玉コレステロール値が上がるのには色々な原因がありますが、意外に見過ごされがちなのがストレスです。
コレステロールの吸収が高まる
ストレスがたまると、食事からのコレステロール吸収率が高まるとともに、脂質の代謝が乱れます。
そして、善玉コレステロール値が少なくなり、悪玉コレステロールが上昇するのです。
ストレスで暴飲暴食しコレステロールが上がることも
また、ストレスは自律神経の働きもおかしくするので、食べ過ぎてしまう事もあり、それもコレステロール値に繋がります。
以上のことから言えるのは、上手にストレスを発散することが、効果的にコレステロールを下げる方法だということです。
ストレスを解消する方法を作る、見つける
スポーツでもいいし、読書や映画鑑賞などの趣味でも良いでしょう。
仕事などでたまったストレスをため込まないように生活改善をしていくことが健康への近道ということになります。
タバコはやめるべき
タバコとコレステロールの関係も看過できません。
タバコに含まれるニコチンは、善玉コレステロール値を減らし、悪玉コレステロールや中性脂肪を増やすのです。
タバコの喫煙は動脈が固くなりやすい!
タバコの持つ有害物質は活性酸素を大量に発生させ、悪玉コレステロールを酸化します。
酸化した悪玉コレステロールは血管内部を傷めつけ、動脈が固くなる原因になります。
例え1本でも動脈には悪影響がります!
タバコの喫煙は本数が少なくても悪影響があるので、ヘビースモーカーの方は更に危険です。
コレストレールを気にしている方でしたら、きっぱりやめてしまうのがやはりベストです。
もちろん喫煙者にとって簡単な方法とは言えないでしょう。
しかし基本的なことから生活改善していかないと、コレステロールを下げることができません。
コレステロール下げるには、食生活や運動は最重要ポイント
なんといっても、コレステロールを下げる基本は食事と運動です。
この二つの生活改善をしないと、数値はなかなか良くならないでしょう。
青魚、野菜、海藻、きのこ類
食事に関しては、青魚、野菜、海藻、きのこ類などをしっかりと摂取しましょう。
青魚にはEPAやDHA、野菜や海藻、きのこ類には食物繊維が豊富で、悪玉コレステロールの減少に非常に役立ちます。
次に取り上げるのが運動の重要性です。
有酸素運動がおすすめ
特に酸素を取り入れながら行う有酸素運動は、コレステロールを下げる効果が大きいです。
具体的には、ウォーキングや水中歩行、ヨガなどがおすすめです。
有酸素運動で中性脂肪を下げる
これらの運動は、血液中の中性脂肪の値を下げるので、結果的に悪玉コレステロールも減少します。
いずれにせよ、食生活の改善や運動などの方法は誰でもできることなので、すぐに実践してください。
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コレステロールが気になる人の健康診断の見方
健康診断を普段の健康管理に役立てよう!
コレステロールを下げるためには、定期的に健康診断を受けることが大切です。
ぱっと見、健康診断の結果だけではわかりにくい!
健康診断の結果では、全体的な結果として健康状態がランクで表示されていたり、総評が設けられてはいます。
ですが、そこに記載された一つ一つの項目に対しての詳細なコメントがあるわけではありません。
コレステロール値の分析方法を知ろう
特にコレステロールが気になる人はコレステロール値に関する項目や数字の具体的な分析方法を知っておきましょう。
その知識さえあれば、普段の健康管理に役立てることができるでしょう。
3つの項目
コレステロールの値には3つの項目があり、それぞれが示す値の意味も異なります。
また、中性脂肪値はコレステロールと深く関わってくる項目なので、それぞれの項目における数値の意味を正しく把握しておくことが大切です。
3つのコレステロール値
健康診断の血液検査において、血中のコレステロールの値を見る項目は総コレステロール(TC)とHDLコレステロール(HDL-C)、LDLコレステロール(LDL-C)の3つがあります。
総コレステロール(TC)
総コレステロール(TC)は増えすぎると動脈が固くなりやすくなります。
基準範囲は140〜199mg/dLで、そこから大きく外れると要注意です。
HDLコレステロール(HDL-C)
HDLコレステロール(HDL-C)は悪玉コレステロールであるLDLコレステロール(LDL-C)を回収する役割を持っているため、善玉コレステロールと呼ばれています。
このHDLコレステロール(HDL-C)の基準範囲は40〜119mg/dLで、それよりも少ない値になると動脈が硬くなるリスクが高まります。
LDLコレステロール(LDL-C)
LDLコレステロール(LDL-C)は血管の中に蓄積され動脈を硬くさせる悪玉コレステロールです。
基準範囲は60〜119mg/dLで、それより多くなると要注意です。
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中性脂肪値もチェック!
中性脂肪(TG)はコレステロール値ではないものの、コレステロール値と深く関わってくる項目です。
それは血中の中性脂肪が増加するとHDLコレステロールが減少し、LDLコレステロールが増えることがその理由です。
レムナント(超悪玉コレステロール)の増加
また中性脂肪の増加は「超悪玉コレステロール」とも呼ばれているレムナントという小型のコレステロールの増加に繋がります。
このレムナントが血管壁に溜まって動脈を硬くさせる原因となります。
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中性脂肪は肥満の原因
中性脂肪の増加は、皮下脂肪や内臓脂肪となって肥満の原因になります。
更に、LDLコレステロールの増加や動脈を固くさせたり、脂肪肝などの様々なリスクが増加するのです。
必要な物でもあるので低すぎても×
とは言え、中性脂肪には体温を保ったり内臓を保護するという働きもありますので、低すぎても問題です。
基準範囲は30〜149mg/dLで、適正な中性脂肪の値を保つことは、コレステロールの観点からも重要なポイントと言えるでしょう。
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